2023.12.23
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)
第67回(1991年/平成3年)
大東大が史上初の駅伝3冠達成! 早大は2区櫛部がまさかのブレーキ
直前の出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、史上初の駅伝3冠を目指した前回王者の大東大。その立役者となった松浦忠明、実井謙二郎、大津睦、広藤敏幸(以上4年)、島嵜貴之(3年)、奈良修(2年)が中心となり、この大会も圧倒的な戦力を見せつけた。
1区では櫛部静二、花田勝彦とともに「早大三羽烏」と称されたルーキーの武井隆次が区間記録を4秒更新する快走でトップ中継。以下、日体大、東農大、日大と続き、大東大は2分55秒差の10位発進と出遅れた。
2区では大きく順位が変動した。日体大が後に世界選手権10000m代表となる平塚潤(4年)の快走で首位を奪うと、山梨学大のジョセフ・オツオリ(3年)が6人抜きの区間賞で2位に浮上。2年ぶりの出場となった明大が3位につけ、トップで走り出した早大の櫛部は20kmまでは健闘したものの、残り3kmで脱水症状に見舞われて14位まで順位を落とした。
3区では明大が実に30年ぶりとなるトップ中継を果たした後ろで、大東大が大津の2年連続区間賞で2位までランクアップ。4区の松浦が区間トップの走りで首位を奪取すると、以降は後続との差を広げる一方だった。
4区終了時で1分21秒だった2位との差は、5区終了時で4分08秒、6区終了時で6分08秒。最終的には6分26秒の大差をつけて2連覇&3冠を達成した。
往路で5位につけた山梨学大が出場5回目で過去最高の2位。最終10区で高梨信介(1年)の区間賞で2つ順位を上げた中大が3年連続の3位となった。
復路優勝は6区と9区で区間賞を獲得した順大。7区では駒大の大場康成(3年)が区間新の快走で9位から5位まで順位を上げて見せ場を作った。
参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
第67回(1991年/平成3年) 大東大が史上初の駅伝3冠達成! 早大は2区櫛部がまさかのブレーキ
直前の出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、史上初の駅伝3冠を目指した前回王者の大東大。その立役者となった松浦忠明、実井謙二郎、大津睦、広藤敏幸(以上4年)、島嵜貴之(3年)、奈良修(2年)が中心となり、この大会も圧倒的な戦力を見せつけた。 1区では櫛部静二、花田勝彦とともに「早大三羽烏」と称されたルーキーの武井隆次が区間記録を4秒更新する快走でトップ中継。以下、日体大、東農大、日大と続き、大東大は2分55秒差の10位発進と出遅れた。 2区では大きく順位が変動した。日体大が後に世界選手権10000m代表となる平塚潤(4年)の快走で首位を奪うと、山梨学大のジョセフ・オツオリ(3年)が6人抜きの区間賞で2位に浮上。2年ぶりの出場となった明大が3位につけ、トップで走り出した早大の櫛部は20kmまでは健闘したものの、残り3kmで脱水症状に見舞われて14位まで順位を落とした。 3区では明大が実に30年ぶりとなるトップ中継を果たした後ろで、大東大が大津の2年連続区間賞で2位までランクアップ。4区の松浦が区間トップの走りで首位を奪取すると、以降は後続との差を広げる一方だった。 4区終了時で1分21秒だった2位との差は、5区終了時で4分08秒、6区終了時で6分08秒。最終的には6分26秒の大差をつけて2連覇&3冠を達成した。 往路で5位につけた山梨学大が出場5回目で過去最高の2位。最終10区で高梨信介(1年)の区間賞で2つ順位を上げた中大が3年連続の3位となった。 復路優勝は6区と9区で区間賞を獲得した順大。7区では駒大の大場康成(3年)が区間新の快走で9位から5位まで順位を上げて見せ場を作った。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)第67回箱根駅伝総合成績をチェック
●総合成績 1位 大東大 11時間19分07秒 2位 山梨学大11時間25分33秒 3位 中大 11時間26分31秒 4位 日大 11時間27分16秒 5位 日体大 11時間27分50秒 6位 順大 11時間28分30秒 7位 東農大 11時間32分49秒 8位 東海大 11時間33分44秒 9位 駒大 11時間34分43秒 10位 法大 11時間38分06秒 11位 早大 11時間38分36秒 12位 専大 11時間43分06秒 13位 国士大 11時間45分26秒 14位 明大 11時間48分13秒 15位 東洋大 11時間59分57秒 ●区間賞 1区 武井隆次(早大) 1時間03分26秒 2区 J.オツオリ(山梨学大)1時間08分40秒 3区 大津睦(大東大) 1時間04分03秒 4区 松浦忠明(大東大) 1時間05分24秒 5区 北原慎也(駒大) 1時間13分35秒 6区 紺野浩(順大) 1時間00分26秒 7区 大場康成(駒大) 1時間04分44秒 8区 松井紀仁(日体大) 1時間08分12秒 9区 新藤伸之(順大) 1時間12分39秒 10区 高梨信介(中大) 1時間07分54秒
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.04.09
5月のアジア選手権競技日程が判明 2日目に100m決勝 フィナーレは4×100mリレー
5月27日から31日まで、韓国・クミで開かれる第26回アジア選手権の競技日程が判明した。 初日の朝8時スタートとなる男子20km競歩から大会が開幕。競技場種目と並行しつつ、10時から女子20km競歩も始まる。競技場では女 […]
2025.04.09
セイコーGGP男子200mに東京五輪金のデグラス!パリ五輪代表の鵜澤飛羽らもエントリー
日本陸連は4月9日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第6弾を発表した。 男子200mに、21年東京五輪金メダリストのアンドレ・デグラス(カナダ)の出場が決まった。デグラスは1 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報