2023.12.21
東京マラソン財団は12月21日、2024年3月3日に開催される東京マラソン2024の招待選手として、男子マラソン五輪2連覇のエリウド・キプチョゲ(ケニア)と女子マラソンで歴代2位のタイムを持つシファン・ハッサン(オランダ)が出場することを発表した。
キプチョゲは39歳。これまでマラソンで多くの偉業を達成しており、昨年のベルリンで2時間1分09秒の世界記録(当時)を樹立。非公認レースでは人類初の2時間切りも成し遂げた偉大なレジェンド。五輪では16年リオ、21年東京と連覇を飾っており、来年のパリでは前人未踏の3連覇を目指している。
東京マラソンには22年に出場。2時間2分40秒で優勝して以来2年ぶりの出場となる。
キプチョゲはレースエントリーに対して、「前回は、コロナ禍の大変な時期に大会を開催してくれたことに本当に感謝しています」とコメント。「来年の夏にパリで開催されるオリンピックでの3連覇達成に向けた、完璧な準備になると信じています」と意気込みを語った。
ハッサンは19年ドーハ世界選手権で1500m、10000mの2冠に輝き、21年の東京五輪では5000m、10000mの2種目で金メダルを獲得するなど、トラックの女王として君臨。30歳を迎えた今年、4月のロンドンでマラソンに初挑戦し、途中2度立ち止まりながら2時間18分33秒と鮮烈なマラソンデビュー戦を優勝で飾った。
8月のブダペスト世界選手権には1500m、5000m、10000mに出場。10000mこそ優勝争いを演じながら、フィニッシュ直前に転倒して11位と敗れたが、5000mでは銀メダル、1500mでは銅メダルを獲得している。
さらに6週間後のシカゴマラソンに出場し、2時間13分44秒の世界歴代2位で優勝を飾り、ファンを驚かせた。
ハッサンも「東京は、来年の夏にパリで開催されるオリンピックに向けた完璧な準備だと感じています。東京でのレースが待ちきれません」と初の東京マラソンに向けて、意欲を示している。
また、このほかの招待選手については来年1月に発表を予定している。
【動画】エリウド・キプチョゲ「再び東京で走れることを楽しみにしています」
エリウド・キプチョゲ
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) December 21, 2023
「再び東京で走れることを楽しみにしています」pic.twitter.com/iujUAqty41
東京マラソンに参戦するキプチョゲとハッサンのコメント全文
エリウド・キプチョゲ 「東京にはオリンピックの金メダルと東京マラソンのコースレコード樹立という素晴らしい思い出があります。前回は、コロナ禍の大変な時期に大会を開催してくれたことに本当に感謝しています。前回参加した際はコースレコードの更新を目標に掲げ、それを成し遂げることもできました。今は東京でのレースに向けて、いい練習に取り組めていて、今回のレースが、来年の夏にパリで開催されるオリンピックでの3連覇達成に向けた、完璧な準備になると信じています」 シファン・ハッサン 「次回のマラソン大会への参加表明ができて、とても興奮しています。東京は、来年の夏にパリで開催されるオリンピックに向けた完璧な準備だと感じています。東京の街にはオリンピックの素晴らしい思い出があり、そこでオリンピックへの闘志に火をつけることができると感じています。これまで参加したすべてのマラソンに違いがあり、レースからは多くの学びがありました。東京の街で、私のマラソンという旅の新たな1ページを刻みたいと思っており、東京でのレースが待ちきれません」男子マラソン世界歴代10傑
2.00.35 K.キプトゥム(ケニア) 2023.10.8 シカゴ 2.01.09 E.キプチョゲ(ケニア) 2022. 9.25 ベルリン 2.01.41 K.ベケレ(エチオピア) 2019. 9.29 ベルリン 2.01.48 S.レンマ(エチオピア) 2023.12. 3 バレンシア 2.02.48 B.レゲセ(エチオピア) 2019. 9.29 ベルリン 2.02.55 M.ゲレメウ(エチオピア)2019.4.28 ロンドン 2.02.57 D.キメット(ケニア) 2014.9.28 ベルリン 2.02.57 T.エキル(ケニア) 2021.5.16 ミラノ 2.03.00 E.チェベト(ケニア) 2020.12.6 バレンシア 2.03.00 G.G.ゲアイ(タンザニア)2022.12.4 バレンシア女子マラソン世界歴代10傑
2.11.53 T.アセファ(エチオピア) 2023. 9.24 ベルリン 2.13.44 S.ハッサン(オランダ) 2023.10. 8 シカゴ 2.14.04 B.コスゲイ(ケニア) 2019.10.13 シカゴ 2.14.18 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2022.10. 9 シカゴ 2.14.58 A.ベリソ(エチオピア) 2022.12. 4 バレンシア 2.15.25 P.ラドクリフ(英国) 2003. 4.13 ロンドン 2.15.51 W.デゲファ(エチオピア) 2023.12. 3 バレンシア 2.16.22 A.アヤナ(エチオピア) 2023.12. 3 バレンシア 2.16.28 R.ワンジル(ケニア) 2023. 3. 5 東京 2.16.49 L.ギデイ(エチオピア) 2022.12. 4 バレンシア
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