2023.10.19
10月20日から22日まで、U18・U16陸上大会が愛媛県総合運動公園陸上競技場で開催される。
U18大会は2023年12月31日現在で16歳、17歳の競技者(2006年1月1日から2007年12月31日の間に生まれた競技者)が対象で、早生まれではない高3世代は出場対象外。U16大会は2008年1月1日から2011年4月1日の間に生まれた競技者が対象となり、早生まれの高1世代から中1までが出場資格を得る。
中高生にとってはトラックシーズン最後の全国大会。多くの全国大会覇者が出場する中で、注目選手や見どころを紹介する。
U18は男女フィールドで高校新誕生に注目
U18男子ではハンマー投で高2最高記録(65m11)を持つアツオビン・アンドリュウ(花園高・京都)がエントリー。インターハイと国体は2位で優勝を逃したものの、自身の持つ高2最高記録の更新、あと3m88まで迫る高校記録に挑戦する。
100mでは高校2年生世代の有力スプリンターが名を連ねた。西岡尚輝(東海大仰星高・大阪)は10秒37、年綱晃広(滝川二高・兵庫)は10秒40、小室歩久斗(つくば秀英・茨城)は10秒42のベストを持ち、インターハイでは小室が6位、年綱が8位に入った。ここに10秒42を持つ3年生の植松康太(長崎南高)も加わり激戦必至だ。
800mにも注目。1分50秒前後の自己記録を持つ選手が多くエントリーしており、今季ベストでは宮下颯汰(中京大中京高2愛知)と菊池晴太(盛岡四高1岩手)が1分50秒33でトップに並ぶ。インターハイ路線では東京都大会で敗退した吉澤登吾(桐朋高2)も1分50秒75。自己ベストでは昨年2年生ながら1分49秒92をマークしている坂元龍晟(鹿児島南高3)がトップだが、今季ベストは1分51秒46にとどまる。1年半ぶりの自己記録更新なるか。
インターハイの走高跳で昨年1位、今年2位と2年続けて好成績を残している川﨑俊祐(市尼崎高3兵庫)もエントリー。今月上旬の国体でも2位で優勝まであと一歩に迫ったため、最後にタイトルをつかみたいところだ。
円盤投では昨年U16大会で砲丸投を制した永江翔太朗(紀央館2和歌山)がランキングトップで名を連ね、2年連続のタイトルが狙える位置にある。
U18女子では、インターハイ覇者の棒高跳・柳川美空(前橋育英3群馬)、走幅跳・ 恒石望乃(高知3高知)がエントリー。柳川はあと6cmと迫る高校記録へ何度も挑戦しており、惜しい跳躍を続けてきた。1年時にU16大会、昨年はU18で頂点に立っており、相性の良い秋の愛媛で大記録樹立となるか。恒石は先日の国体も制しており、今季3つめの全国タイトルを射程圏内にとらえている。
100mでは昨年高1歴代2位の11秒65(-0.7)で制した小針陽葉(富士市立2静岡)も名を連ねる。7月に負ったケガの影響でインターハイは準決勝棄権という結果に終わっており、本格復帰戦に注目が集まる。
同種目ではU20日本選手権覇者の千葉安珠(常盤木学園2宮城)や仲埜心葉(市西宮2兵庫)、松本真奈(広島皆実1広島)ら実力者ぞろい。条件に恵まれれば11秒6台への突入もあるか。
800mにはインターハイ1500mで高1最高記録を塗り替えたドルーリー朱瑛里(津山1岡山)もエントリー。インターハイ3位の亀井咲里(東大阪大敬愛3)ら実力者も名を連ね、ハイペースでの競り合いになりそう。
恒石が出場する走幅跳には6m12の宮本里乃亜(東京3)、6m05の橋本誌音(静岡雙葉2)、6m02の山崎りりや(鳴門渦潮2徳島)、昨年の全中覇者・成澤柚日(共愛学園1群馬)ら精鋭たちがそろう。国体で公認の6m21を跳んだ恒石らと6m超えジャンプの応酬となるか。
三段跳には昨年のU16大会で中学最高となる12m27で制した菅野穂乃(山形市商1)が出場する。今季は国体で高1最高記録を更新する12m34をマーク。さらなる更新は十分に可能性を秘める。
U18は男女フィールドで高校新誕生に注目
U18男子ではハンマー投で高2最高記録(65m11)を持つアツオビン・アンドリュウ(花園高・京都)がエントリー。インターハイと国体は2位で優勝を逃したものの、自身の持つ高2最高記録の更新、あと3m88まで迫る高校記録に挑戦する。 100mでは高校2年生世代の有力スプリンターが名を連ねた。西岡尚輝(東海大仰星高・大阪)は10秒37、年綱晃広(滝川二高・兵庫)は10秒40、小室歩久斗(つくば秀英・茨城)は10秒42のベストを持ち、インターハイでは小室が6位、年綱が8位に入った。ここに10秒42を持つ3年生の植松康太(長崎南高)も加わり激戦必至だ。 800mにも注目。1分50秒前後の自己記録を持つ選手が多くエントリーしており、今季ベストでは宮下颯汰(中京大中京高2愛知)と菊池晴太(盛岡四高1岩手)が1分50秒33でトップに並ぶ。インターハイ路線では東京都大会で敗退した吉澤登吾(桐朋高2)も1分50秒75。自己ベストでは昨年2年生ながら1分49秒92をマークしている坂元龍晟(鹿児島南高3)がトップだが、今季ベストは1分51秒46にとどまる。1年半ぶりの自己記録更新なるか。 インターハイの走高跳で昨年1位、今年2位と2年続けて好成績を残している川﨑俊祐(市尼崎高3兵庫)もエントリー。今月上旬の国体でも2位で優勝まであと一歩に迫ったため、最後にタイトルをつかみたいところだ。 円盤投では昨年U16大会で砲丸投を制した永江翔太朗(紀央館2和歌山)がランキングトップで名を連ね、2年連続のタイトルが狙える位置にある。 U18女子では、インターハイ覇者の棒高跳・柳川美空(前橋育英3群馬)、走幅跳・ 恒石望乃(高知3高知)がエントリー。柳川はあと6cmと迫る高校記録へ何度も挑戦しており、惜しい跳躍を続けてきた。1年時にU16大会、昨年はU18で頂点に立っており、相性の良い秋の愛媛で大記録樹立となるか。恒石は先日の国体も制しており、今季3つめの全国タイトルを射程圏内にとらえている。 100mでは昨年高1歴代2位の11秒65(-0.7)で制した小針陽葉(富士市立2静岡)も名を連ねる。7月に負ったケガの影響でインターハイは準決勝棄権という結果に終わっており、本格復帰戦に注目が集まる。 同種目ではU20日本選手権覇者の千葉安珠(常盤木学園2宮城)や仲埜心葉(市西宮2兵庫)、松本真奈(広島皆実1広島)ら実力者ぞろい。条件に恵まれれば11秒6台への突入もあるか。 800mにはインターハイ1500mで高1最高記録を塗り替えたドルーリー朱瑛里(津山1岡山)もエントリー。インターハイ3位の亀井咲里(東大阪大敬愛3)ら実力者も名を連ね、ハイペースでの競り合いになりそう。 恒石が出場する走幅跳には6m12の宮本里乃亜(東京3)、6m05の橋本誌音(静岡雙葉2)、6m02の山崎りりや(鳴門渦潮2徳島)、昨年の全中覇者・成澤柚日(共愛学園1群馬)ら精鋭たちがそろう。国体で公認の6m21を跳んだ恒石らと6m超えジャンプの応酬となるか。 三段跳には昨年のU16大会で中学最高となる12m27で制した菅野穂乃(山形市商1)が出場する。今季は国体で高1最高記録を更新する12m34をマーク。さらなる更新は十分に可能性を秘める。U16は男子100m中学記録保持者の片山が登場!
U16大会では国体少年Bで9年ぶりに中学新記録(10秒54)を樹立した100mの片山瑛太(鎌ケ谷二中3千葉)が登場する。条件に恵まれれば、中学生初の10秒4台も見られるかもしれない。 110mジュニアハードル(高さ99.1cm)では中学記録保持者(中学規格で13秒50)の髙城昊紀(宮崎西高附中3)が出場。国体では14秒00と13秒台に迫った。前回大会で岩本咲真(八屋中・福岡/現・東福岡高1)が残した13秒98を超えられるかに注目が集まる。 中学規格(5kg)で実施される砲丸投では新旧全中王者がランキング1位、2位を占める。今年の大会で回転投法で頂点に立った大垣尊良(厚真スロー・北海道/中3)が16m68でトップ。昨年の中学チャンピオンである石丸大智(純真高1福岡)との一騎打ちになりそうだ。 また、男子走幅跳の佐々木景亮(松山北高1愛媛)、女子100mの三好美羽(神辺西中2広島)、同砲丸投の小川莉緒(東海中3三重)と3人の前回覇者が出場する。小川は全中との2冠なるか。 女子100mはインターハイ3位の山崎心愛(旭川志峯高1北海道)が11秒86、三好と佐藤那有(田原東部中3愛知)が11秒88と3人が11秒8台というハイレベル。前回チャンピオンの前に、強力な先輩たちが立ちはだかる。 そのほか、女子では走高跳に全中2連覇の鴨田るな(相模原旭中3神奈川)、走幅跳に6mジャンパーの岡島奏音(皇學館高1三重)と、フィールドにも注目選手が勢ぞろいだ。 150m、1000m、三段跳、円盤投、ジャベリックスローなど全中では実施されない種目にも注目。男子1000mには1500mで中学歴代2位の3分49秒50を持つ田中悠大(岩出二中3和歌山)が出場し、高校1年生の選手らと対峙する。 大会の様子はライブ配信で見ることができる。中高生たちにとって今シーズン最後の大舞台。どんな好勝負、好記録が誕生するか。
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