2020.09.10
連載25区
「新潟でのインカレ、注目選手は?」
インカレの舞台、デンカビッグスワンに行ってきました!
みなさんこんばんは! いよいよ明日9月11日(金)から3日間、新潟県のデンカビッグスワンスタジアムにて、日本学生陸上競技対校選手権大会(通称:日本インカレ)が開催されます! 新型コロナウイルスの影響により、今年は無観客での実施となりましたが、学生日本一を決める大会が中止にならず開催されることを大変うれしく思います。
今の新潟はフェーン現象もあり、とても気温が高いです! 先日プライベートでビッグスワンへ行ってみたのですが、猛暑にかかわらず興味本位で新潟駅からビッグスワンへの4㎞の道のりを歩いたことを、すごく後悔しました(笑)。熱中症には気をつけましょう!
大会当日、気温がどうなるかはわかりませんが、選手のみなさんがケガなく、体調を崩すことなく、大会を終えられることを何よりも願っています。
すでに大会のスタートリストが、日本学連の公式HPに更新されています。今回は個人的に日本インカレの長距離種目で注目のランナーを挙げていきたいと思います。
地方大学や新潟出身選手も!
男子5000mでは青山学院大学・吉田圭太選手(4年)、東海大学・塩澤稀夕選手(4年)など、箱根駅伝を沸かせた各チームのエースが名をそろえた他に、立命館大学の吉岡遼人選手(4年)、山田真生選手(2年)、皇學館大学・川瀬翔矢選手(4年)といった注目が集まっている関西勢もエントリーをしています。
なかでも〝打倒関東〟に力を注いでいる立命館大学のエースとして期待が高まっている山田真生選手は私も注目している選手の1人です。昨年の出雲駅伝では4区を走り、順位を2つ上げる快走を見せました。
山田選手のチャームポイントはメガネ。口町亮選手(東洋大学、現・SUBARU)や、堀尾謙介選手(中央大学、現・トヨタ自動車)といった大学陸上界に定期的に現れるメガネランナーの1人です! 数々の結果を残してきたメガネランナーの先輩の意思を引き継ぎ(?)、インカレでも活躍してくれたらうれしいなと思います!
男子10000mでも、学生長距離界を牽引する豪華メンバーが集結しました。注目しているのは、早稲田大学・中谷雄飛選手(3年)と東洋大学・西山和弥選手(4年)です。
この夏、日本を代表するランナー・大迫傑選手(Nike)が、日本から世界へと羽ばたくランナーを育成するためのチーム 〝Sugar Elite〟を発足しました。その第一弾として、提示された基準タイムを満たす大学生以下の選手を対象に募集が開始。選出された5名の選手で、この夏、短期キャンプが行われました。
そのSugar Eliteに中谷選手と西山選手は選ばれ、大迫選手と共に練習している様子がSNSにもアップされていました。世界で戦うための強さに重点を置き、大迫選手の背中を近くで感じた濃いキャンプ期間になったことだと思います。そんな2人がキャンプ明け、初のトラックレースでどんな走りを披露してくれるのかとても楽しみです。
そしてもう1人注目したいのは青山学院大学・岸本大紀選手(2年)。今年の箱根駅伝では2区を走り、1年生最高記録を樹立した青学の若きエースです。
私の中で岸本選手は、飄々としながらも、各チームの先輩選手に対して動じることなく、いつの間にか先頭に立っている。そんなイメージがあります。1年生ながらエースが集う花の2区に抜擢されるのも、原晋監督から大いなる期待と信頼を寄せられている証拠ですね。
ちなみに岸本選手はNGT48内でも知られている選手なんです! 年始にNGT48の後輩から突然こんなことを言われました。「この前、青学の駅伝の人がテレビに出ていて……カメラ目線がすごい人がいました!」。すると、もう1人の後輩が、「私もその方覚えてる!!ピースの人!」と言ってきたのです(笑)。あーこれは間違いなく岸本選手だろうなと…(笑)。
テレビ番組に青山学院大学のみなさんが出演した際、岸本選手の独特なタイミングでのカメラ目線や、ピースの癖が世間で話題になりました。大会でもテレビ出演でも、しっかり爪痕を残す岸本選手に期待が高まります。岸本選手は新潟県出身。地元での大会はきっと本人もうれしいことでしょう。地元パワーも感じつつ、悔いのないレースになることを願っています。
素敵なイベント、バーチャレ
早いもので8月が終わり、9月最初のコラムとなりましたが(9月からまた月2回の更新となります)、みなさんはどんな夏をお過ごしになりましたか? 今年はいつもと違った夏を過ごされた方が多いと思います。陸上界でも毎年夏に開催される中学生、高校生の大会がコロナ禍の影響により中止になりましたが、そんな中で素敵な企画が立ち上げられました。
オンラインで参加できるバーチャル陸上大会「Virtual Distance Challenge(略称:バーチャレ)」です。主催者は800m元日本記録保持者であり、現在TWOLAPS TCにてヘッドコーチを務めている横田真人さん。「記録を記憶に残す夏。」をスローガンにオンライン上の陸上大会が開催されました。
引退試合や、最後の晴れ舞台が中止となってしまった選手が大勢いる中での、この素敵な企画に私はとても心を動かせられました。1人でも多くの選手たちが参加して素敵な大会になったらいいな、と。
バーチャレTシャツ、愛用しています!
大会開催にあたって行われたクラウドファンディングに微力ながら私も個人的に協力させていただきました。先日リターン商品であるTシャツが届いたとき、自分もバーチャレに少し参加できた気がしてすごくうれしかったです。
大学駅伝シーズンである秋がやってきます。競技に日々励んでいる選手のみなさんが悔いのないシーズンを過ごせることを願って、いちファンとして見守っていけたらと思います。
今回もありがとうございました!
※今月より月2回、2・4週目の木曜日更新に戻ります。
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定※新型コロナウイルスの影響で延期となりました。詳細は公式HPまで |

連載25区 「新潟でのインカレ、注目選手は?」

地方大学や新潟出身選手も!
男子5000mでは青山学院大学・吉田圭太選手(4年)、東海大学・塩澤稀夕選手(4年)など、箱根駅伝を沸かせた各チームのエースが名をそろえた他に、立命館大学の吉岡遼人選手(4年)、山田真生選手(2年)、皇學館大学・川瀬翔矢選手(4年)といった注目が集まっている関西勢もエントリーをしています。 なかでも〝打倒関東〟に力を注いでいる立命館大学のエースとして期待が高まっている山田真生選手は私も注目している選手の1人です。昨年の出雲駅伝では4区を走り、順位を2つ上げる快走を見せました。

素敵なイベント、バーチャレ
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