2023.09.27
FOCUS! 高校生INTERVIEW
山形愛羽 Yamagata Aiha
熊本中央高3熊本
活躍中の注目高校アスリートをフォーカスして紹介するコーナー!今回は女子短距離の山形愛羽選手(熊本中央高3)です。高1から全国大会の決勝に進むなど数多くの実績を残すと、今シーズンはさらに躍進。6月下旬には100mで高校歴代4位の11秒55をマークし、8月の北海道インターハイは7年ぶりとなる100mと200mの2冠を達成しました。地元での反響は大きく、多くの人に祝福されたそうですが、山形選手は次に向かっています。鹿児島国体(10月13日~17日)でもその走りに注目です。
たくさんの人から「おめでとう」
――インターハイでは100mと200mで2冠を達成しました。
山形 最初はあまり実感が湧きませんでしたが、同じクラスの人や周りの人たちからたくさん「おめでとう」という声をいただいて、実感が湧くようになりました。
――どなたからの祝福がうれしかったですか。
山形 知り合いではない地元の人からも通学中に「2冠された方ですか?」と声をかけられたりすることがあって、自分が知らない方も自分のことを応援してくださっていたんだと思うと、うれしかったです。
――中学時代から全国大会で活躍していますが、初の日本一ですね。
山形 はい、初めてです。メダルがピカピカしています。
――今季に向けて冬季では特に取り組んだものを教えてください。
山形 腕の筋力をつけるためにメディシンボール投げを増やしました。今までも行ってきましたが、冬季練習で腕振りやスタートの1歩目を(腕の反動で)大きく出るために取り組みました。
――今季当初の目標タイムは。
山形 11秒5台を狙っていました、6月の布勢スプリントで11秒55を出して達成できたので、とてもうれしかったです。
――11秒55をマークした時は、今までとは違う感覚でしたか。
山形 はい。課題のスタートであまり遅れなかったので、自分の強みである後半の加速につなげられました。日本選手権の決勝に残るような方々がたくさんいて、とても緊張しましたが、自分も落ち着いていこうという思いで走ったら良いタイムが出たので、正直ビックリしました。
――インターハイは優勝候補にも名前が挙がっていました。プレッシャーはありませんでしたか。
山形 最後のインターハイで、1、2年生の頃のようなレースはしたくないという思いが強かったので、プレッシャーはそれほど感じなかったです。自信を持って臨めましたし、インターハイを楽しむことができました。
――インターハイ後も九州選手権や日韓中ジュニア交流競技会など、精力的に試合に出ました。
山形 今シーズンの200mは公認で23秒台を出せていなかったので、九州選手権では23秒台を狙って出場しました(23秒89/+0.2)。日韓中は韓国や中国の選手と走る機会なので、楽しもうという気持ちでした。それぞれ自分なりに納得するレースができました。
――日韓中では「JAPAN」のユニフォームを着ました。
山形 初めて着ました。世界選手権などに出ている選手と同じユニフォームで走るのでうれしかったですし、自分も世界の舞台で戦える選手になって、またこのユニフォームを着たいなと思いました。
――この後の試合の予定は。
山形 まず来月の鹿児島国体(10月13日~17日)です。少年Aの100mと300mに出場するので、それぞれ優勝を目標に、100mは11秒4台を狙って、300mは38秒台で走れるように頑張りたいです。あとは来年の日本室内大阪大会が高校最後の試合になると思います。
たくさんの人から「おめでとう」
――インターハイでは100mと200mで2冠を達成しました。 山形 最初はあまり実感が湧きませんでしたが、同じクラスの人や周りの人たちからたくさん「おめでとう」という声をいただいて、実感が湧くようになりました。 ――どなたからの祝福がうれしかったですか。 山形 知り合いではない地元の人からも通学中に「2冠された方ですか?」と声をかけられたりすることがあって、自分が知らない方も自分のことを応援してくださっていたんだと思うと、うれしかったです。 ――中学時代から全国大会で活躍していますが、初の日本一ですね。 山形 はい、初めてです。メダルがピカピカしています。 ――今季に向けて冬季では特に取り組んだものを教えてください。 山形 腕の筋力をつけるためにメディシンボール投げを増やしました。今までも行ってきましたが、冬季練習で腕振りやスタートの1歩目を(腕の反動で)大きく出るために取り組みました。 ――今季当初の目標タイムは。 山形 11秒5台を狙っていました、6月の布勢スプリントで11秒55を出して達成できたので、とてもうれしかったです。 ――11秒55をマークした時は、今までとは違う感覚でしたか。 山形 はい。課題のスタートであまり遅れなかったので、自分の強みである後半の加速につなげられました。日本選手権の決勝に残るような方々がたくさんいて、とても緊張しましたが、自分も落ち着いていこうという思いで走ったら良いタイムが出たので、正直ビックリしました。 ――インターハイは優勝候補にも名前が挙がっていました。プレッシャーはありませんでしたか。 山形 最後のインターハイで、1、2年生の頃のようなレースはしたくないという思いが強かったので、プレッシャーはそれほど感じなかったです。自信を持って臨めましたし、インターハイを楽しむことができました。 ――インターハイ後も九州選手権や日韓中ジュニア交流競技会など、精力的に試合に出ました。 山形 今シーズンの200mは公認で23秒台を出せていなかったので、九州選手権では23秒台を狙って出場しました(23秒89/+0.2)。日韓中は韓国や中国の選手と走る機会なので、楽しもうという気持ちでした。それぞれ自分なりに納得するレースができました。 ――日韓中では「JAPAN」のユニフォームを着ました。 山形 初めて着ました。世界選手権などに出ている選手と同じユニフォームで走るのでうれしかったですし、自分も世界の舞台で戦える選手になって、またこのユニフォームを着たいなと思いました。 ――この後の試合の予定は。 山形 まず来月の鹿児島国体(10月13日~17日)です。少年Aの100mと300mに出場するので、それぞれ優勝を目標に、100mは11秒4台を狙って、300mは38秒台で走れるように頑張りたいです。あとは来年の日本室内大阪大会が高校最後の試合になると思います。将来は教員になって陸上の指導を
――陸上を始めたきっかけを教えてください。 山形 お母さんが陸上をやっていて楽しそうだなと思って、小学2年生から地元のクラブで始めました。 ――中学(熊本・八代一中)の3年間で、特に思い出に残っていることは。 山形 3年生の(熊本県中学)通信大会で12秒0台(12秒08)が出て自信になりました。全国中学生大会はB決勝でしたが、1位になれたことがうれしかったです。 ――高校(熊本中央高)を選んだ理由は。 山形 德本康輝先生のもとでなら、目標に掲げた日本一を絶対達成できると思って入学しました。 ――高校の練習に参加して感じたことは。 山形 走る量も結構あるし、技術的にもミニハードルの動きなどが難しく、慣れるまではきつかったです。 ――高校生活で成長したと感じたところを教えてください。 山形 気持ちやメンタルの部分で強くなったと思います。大きい大会になるほど緊張しますが、3年生になった今は自分に自信を持ってレースに臨めるようになりました。 [caption id="attachment_115245" align="alignnone" width="800"]
山形愛羽 PROFILE
◎やまがた・あいは/2005年10月11日生まれ。熊本県出身。八代一中-熊本中央高。小学2年から陸上を始める。中学3年時(20年)には全中(コロナ禍で中止)の代替大会として行われた全国中学生大会に出場し、100mB決勝1着。インターハイには高1(21年)から出場し、200mで4位に食い込む。以後、全国大会では決勝の常連となり、同年のU18大会100m2位。高2(22年)ではU20日本選手権100m2位、インターハイは100mが7位で200mは4位、栃木国体少年A100m3位、U18大会100m2位の成績を残す。今季はインターハイで100mと200mを制し、初の全国タイトルを獲得。熊本勢では12年の野林祐実以来、2人目だった。自己ベストは100m11秒55(23年)、200m23秒88(22年)、300m39秒01(22年) [caption id="attachment_115246" align="alignnone" width="800"]
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.01
クイーンズ駅伝Vの日本郵政Gに名城大主将の谷本七星、小暮真緒が加入
2025.04.01
NDソフトに中大の東海林宏一が加入!「目標はニューイヤー駅伝1区区間賞」
-
2025.04.01
-
2025.04.01
-
2025.04.01
-
2025.04.01
-
2025.04.01
-
2025.03.31
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.01
クイーンズ駅伝Vの日本郵政Gに名城大主将の谷本七星、小暮真緒が加入
JP日本郵政グループは4月1日付で谷本七星と小暮真緒の加入を発表した。 谷本は広島県出身。国泰寺中時代に1500mで全中に出場するなど活躍し、舟入高では1年時には4×400mリレーでインターハイに出場した。3年時の全国高 […]
2025.04.01
NDソフトに中大の東海林宏一が加入!「目標はニューイヤー駅伝1区区間賞」
4月1日、NDソフトは自社のSNSで、中大の東海林宏一が加入したことを発表した。 東海林は山形県出身。山形南高時代には県高校駅伝1区区間賞や、5000mで自己記録となる14分01秒97などをマーク。中大入学後は怪我の影響 […]
2025.04.01
東洋大長距離部門新主将に網本佳悟! 新スローガンも決定 「その1秒をけずりだす走りを体現します」
東洋大男子長距離部門はチームの公式HPで、2025年度の学生スタッフ6人とスローガンを発表した。 自身初となる箱根駅伝で8区2位と好走し、チームの20年連続となるシード権獲得に貢献した網本佳悟(4年)が新主将に就いた。長 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報