
2023年7月から西鉄所属となった設楽悠太
7月、設楽悠太が西鉄で新たなスタートを切った。トラックでは2016年リオ五輪10000mに出場し、マラソンでは2018年2月の東京マラソンで16年ぶり日本新となる2時間6分11秒をマーク。積極果敢なスタイルで駅伝を含めて数々のインパクトを残してきた。10年間所属したHondaを3月に退社し、フリー期間を経て選んだ新天地で目指すものとは――。「陸上選手・設楽悠太」の今と未来について聞いた。
西鉄でも「目標に向かってトライ&エラーを繰り返すだけ」
――埼玉で生まれ育ち、大学(東洋大)、実業団(Honda)でも活動拠点は埼玉。地元を離れ、縁もゆかりもない九州の実業団チームに移籍しようと思ったのはなぜですか?
設楽 「駅伝で結果を残したい」というのが、陸上選手である上で、一番優先したい目標です。複数のチームから声をかけていただきましたが、西鉄陸上部から真っ先に「駅伝で力を貸してほしい」という言葉をかけていただき、決断しました。全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)でチーム最高順位に入るという明確な目標があるので、そこに貢献できればと思っています。
――西鉄での練習拠点は?
設楽 社の所属は、東京に拠点がある国際物流事業本部ですが、1年の半分以上は合宿だったり、福岡での練習だったりで、チームと一緒に過ごす予定です。時期によっては東京にいることもありますが、環境を変えることも自分が強くなるためのポイントだと思っていたので、そこも受け入れています。
――7月には西鉄陸上部の合宿に初参加しました。設楽選手以外は、全員が九州出身というチームの印象は?
設楽 年齢も一番上なので、受け入れてもらえるのかなという不安がありました。それでも一緒に過ごしていくうちに、ずっと一緒にやっていたチームメイトのように接してくれて、練習後も一緒にゲームをするなど、楽しく過ごせました。名前も覚えたので、少しずつ不安が解消されていっている感じです。これからですね。
――設楽選手と練習することで、チームメイトに及ぼす影響も計り知れないと思います。練習を結果につなげる秘訣を伝えるとしたら?
設楽 僕は、たくさん失敗してきました。周りからも笑われたり、バカにされたりしてきましたけど、たくさん失敗をしたから強くなれたと思っています。今回ダメでも、次に頑張ればいい、と常に気持ちを切り替えてきました。
実際に、うまく走れなかったレースがあっても、悪かった点を考えることはありません。考える時間があったら走ったほうがいいし、走っている時に感覚として「何が悪かったのか」に気がつくことができるんです。結局は、走りながら考えていくしかないと思います。みんな、しっかりと自分の目標を立てているので、それに向かってトライ&エラーを繰り返していくだけだと思います

西鉄でも「目標に向かってトライ&エラーを繰り返すだけ」
――埼玉で生まれ育ち、大学(東洋大)、実業団(Honda)でも活動拠点は埼玉。地元を離れ、縁もゆかりもない九州の実業団チームに移籍しようと思ったのはなぜですか? 設楽 「駅伝で結果を残したい」というのが、陸上選手である上で、一番優先したい目標です。複数のチームから声をかけていただきましたが、西鉄陸上部から真っ先に「駅伝で力を貸してほしい」という言葉をかけていただき、決断しました。全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)でチーム最高順位に入るという明確な目標があるので、そこに貢献できればと思っています。 ――西鉄での練習拠点は? 設楽 社の所属は、東京に拠点がある国際物流事業本部ですが、1年の半分以上は合宿だったり、福岡での練習だったりで、チームと一緒に過ごす予定です。時期によっては東京にいることもありますが、環境を変えることも自分が強くなるためのポイントだと思っていたので、そこも受け入れています。 ――7月には西鉄陸上部の合宿に初参加しました。設楽選手以外は、全員が九州出身というチームの印象は? 設楽 年齢も一番上なので、受け入れてもらえるのかなという不安がありました。それでも一緒に過ごしていくうちに、ずっと一緒にやっていたチームメイトのように接してくれて、練習後も一緒にゲームをするなど、楽しく過ごせました。名前も覚えたので、少しずつ不安が解消されていっている感じです。これからですね。 ――設楽選手と練習することで、チームメイトに及ぼす影響も計り知れないと思います。練習を結果につなげる秘訣を伝えるとしたら? 設楽 僕は、たくさん失敗してきました。周りからも笑われたり、バカにされたりしてきましたけど、たくさん失敗をしたから強くなれたと思っています。今回ダメでも、次に頑張ればいい、と常に気持ちを切り替えてきました。 実際に、うまく走れなかったレースがあっても、悪かった点を考えることはありません。考える時間があったら走ったほうがいいし、走っている時に感覚として「何が悪かったのか」に気がつくことができるんです。結局は、走りながら考えていくしかないと思います。みんな、しっかりと自分の目標を立てているので、それに向かってトライ&エラーを繰り返していくだけだと思います一番「自分は陸上選手」と感じられるのが駅伝
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