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2023.06.20

女子5000m競歩はU20世界選手権銀の大山藍が貫禄V 立迫大徳と平川慧が2冠、山形愛羽64年ぶり2種目3連覇/IH南九州
女子5000m競歩はU20世界選手権銀の大山藍が貫禄V 立迫大徳と平川慧が2冠、山形愛羽64年ぶり2種目3連覇/IH南九州

南九州地区大会女子5000m競歩を制した大山藍

◇インターハイ南九州地区大会(6月16日~19日/鹿児島市・白波スタジアム)3・4日目

夏の北海道インターハイを懸けた南九州地区大会が行われた。

大会後半、3日目は早朝から本降りの雨模様。男子800mでは立迫大徳(鹿児島城西3鹿児島)が1分53秒93で1500mと2年連続の2冠に輝いた。スローペースでスタートすると立迫は集団後方で身動きが取れない展開となる。レースが動いたのはラスト200mに差し掛かった時。隙間を見つけて一気に前に出ると、10mほど前にいた古庄優斗(熊本工3熊本)を抜き去り、トップでフィニッシュした。

「昨年は周りを囲まれて負けたこともありました。2年生だったので遠慮した部分がありましたが、今年はかなり強気でいくことができました」と安堵の表情を見せた。

女子5000m競歩は昨年のU20世界選手権10000m競歩銀メダリストの大山藍(鹿児島女3鹿児島)が完勝。スタート直後から抜け出してトップに立つと、1000m過ぎから一人旅となり、22分53秒99で連覇を果たした。

「最低でも22分台で歩き切ることができたのは良かったです」と振り返る。それでも、昨年、自身が打ち立てた大会記録の22分31秒99を破ることができず、笑顔は見られなかった。

女子棒高跳では志賀日向子(阿蘇中央2熊本)が3m50と大会記録(3m40)を更新。ただ1人、3m45を3回目で超えると、3m50を一発クリアした。

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昨年は雨天の中での跳躍で力を発揮できずに全国行きを逃していた志賀。「先生から鹿児島は雨になる確率が高いと言われていたので、少しの雨でも棒高跳の練習をしたり、グリップテープを頑丈にしたりしてきました」と取り組みを明かす。

「昨年と同じような状況で跳べて、インターハイの切符をつかめたことはうれしいです。入賞できるようにしたいです」と笑顔が弾けた。

大会最終日は男子200mで平川慧(コザ3沖縄)が21秒44(-1.0)で制覇。400mと2種目で連覇を決めている。3日目に行われた予選、準決勝では「雨で冷えてスピードが出にくかった」と言うがトップで決勝に進出。100mで優勝した小田槇太朗(ラ・サール2鹿児島)との0.05秒差の熱戦を制して王者の貫禄を見せた。

女子200mは山形愛羽(熊本中央3熊本)が1.9mの向かい風が吹くなか、24秒41で優勝。3年連続での100mとの2冠を達成している。100mと200mの女王の座を3年間守り抜いたのは1957年から3連覇した萩永澄子(八代東・熊本)以来だった。

また男子の総合優勝は77.5点と2位以下に30点以上の差をつけた鹿児島南が3年連続でトップ。女子は鹿児島が96点を獲得して3年連続3回目の総合優勝を果たした。

全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/野田しほり 撮影/増田泰久

◇インターハイ南九州地区大会(6月16日~19日/鹿児島市・白波スタジアム)3・4日目 夏の北海道インターハイを懸けた南九州地区大会が行われた。 大会後半、3日目は早朝から本降りの雨模様。男子800mでは立迫大徳(鹿児島城西3鹿児島)が1分53秒93で1500mと2年連続の2冠に輝いた。スローペースでスタートすると立迫は集団後方で身動きが取れない展開となる。レースが動いたのはラスト200mに差し掛かった時。隙間を見つけて一気に前に出ると、10mほど前にいた古庄優斗(熊本工3熊本)を抜き去り、トップでフィニッシュした。 「昨年は周りを囲まれて負けたこともありました。2年生だったので遠慮した部分がありましたが、今年はかなり強気でいくことができました」と安堵の表情を見せた。 女子5000m競歩は昨年のU20世界選手権10000m競歩銀メダリストの大山藍(鹿児島女3鹿児島)が完勝。スタート直後から抜け出してトップに立つと、1000m過ぎから一人旅となり、22分53秒99で連覇を果たした。 「最低でも22分台で歩き切ることができたのは良かったです」と振り返る。それでも、昨年、自身が打ち立てた大会記録の22分31秒99を破ることができず、笑顔は見られなかった。 女子棒高跳では志賀日向子(阿蘇中央2熊本)が3m50と大会記録(3m40)を更新。ただ1人、3m45を3回目で超えると、3m50を一発クリアした。 昨年は雨天の中での跳躍で力を発揮できずに全国行きを逃していた志賀。「先生から鹿児島は雨になる確率が高いと言われていたので、少しの雨でも棒高跳の練習をしたり、グリップテープを頑丈にしたりしてきました」と取り組みを明かす。 「昨年と同じような状況で跳べて、インターハイの切符をつかめたことはうれしいです。入賞できるようにしたいです」と笑顔が弾けた。 大会最終日は男子200mで平川慧(コザ3沖縄)が21秒44(-1.0)で制覇。400mと2種目で連覇を決めている。3日目に行われた予選、準決勝では「雨で冷えてスピードが出にくかった」と言うがトップで決勝に進出。100mで優勝した小田槇太朗(ラ・サール2鹿児島)との0.05秒差の熱戦を制して王者の貫禄を見せた。 女子200mは山形愛羽(熊本中央3熊本)が1.9mの向かい風が吹くなか、24秒41で優勝。3年連続での100mとの2冠を達成している。100mと200mの女王の座を3年間守り抜いたのは1957年から3連覇した萩永澄子(八代東・熊本)以来だった。 また男子の総合優勝は77.5点と2位以下に30点以上の差をつけた鹿児島南が3年連続でトップ。女子は鹿児島が96点を獲得して3年連続3回目の総合優勝を果たした。 全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/野田しほり 撮影/増田泰久

インターハイ南九州地区大会の優勝者をチェック

●男子 100m 小田槇太朗(ラ・サール2鹿児島)10秒61(-0.5) 200m 平川慧(コザ3沖縄)21秒44(-1.0) 400m 平川慧(コザ3沖縄) 47秒31 800m 立迫大徳(鹿児島城西3鹿児島)1分53秒93 1500m 立迫大徳(鹿児島城西3鹿児島)3分52秒88 5000m マイナ・ダンカン・ガツクミ(専大熊本3熊本) 13分51秒07=大会新 110mH 西村侑哉(熊本北2熊本)14秒86(-2.1) 400mH 木下聖太(川薩清修館2鹿児島)52秒23 3000m障害 大礒翔平(出水中央3鹿児島)9分09秒50 5000m競歩 楠岡史朗(慶誠2熊本)21分21秒58 4×100mR 熊本国府 41分10秒 4×400m 鹿児島南 3分15秒28 走高跳 山之内壮吾(国分3鹿児島)1m96 棒高跳 結城咲翔(宮崎一2宮崎)4m93 走幅跳 上村蒼月(八代3熊本)7m41(+3.2) 三段跳 宜野座海晴(普天間3沖縄)14m69(+3.3) 砲丸投 弓削大輔(開陽3鹿児島)14m55 円盤投 竹内海斗(飯野3宮崎)44m78 ハンマー投 中園大貴(川内3鹿児島)56m39 八種競技 三森咲大朗(宮崎工2宮崎)5387点 ●女子 100m 山形愛羽(熊本中央3熊本) 11秒85(-0.5) 200m 山形愛羽(熊本中央3熊本)24秒41(-1.9) 400m 内山田玲(宮崎商3宮崎) 55秒60 800m 馬場園桃(東海大星翔2熊本)2分15秒67 1500m カリバ・カロライン(神村学園3鹿児島)4分11秒37=大会新 3000m カリバ・カロライン(神村学園3鹿児島)9分11秒79 100mH 有川実花(鹿児島南3鹿児島)14秒15(-1.1) 400mH 佃 華月(鹿児島南2鹿児島) 60秒34 5000m競歩 大山 藍(鹿児島女3鹿児島) 22分53秒99 4×100mR 宮崎北 46秒88 4×400mR 宮崎商 3分46秒75 走高跳 西川雛羽(鹿児島2鹿児島)1m70 棒高跳 志賀日向子(阿蘇中央2熊本)3m50=大会新 走幅跳 柳田陽香(鹿児島3鹿児島)5m84(+2.0) 三段跳 井上ハルカ(鹿児島2鹿児島)12m15(+1.0) 砲丸投 後迫美鈴(牛深3熊本)11m46 円盤投 堀 悠菜(鹿児島南3鹿児島)38m87 ハンマー投 堀 悠菜(鹿児島南3鹿児島)44m46 やり投 藤田 花(都城商3宮崎)45m77 七種競技 下田奈津美(熊本工2熊本)4043点

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