2023.06.15
13日、イタリア陸連は東京五輪男子100m金メダリストのL.M.ジェイコブスが、6月20日から25日までポーランド・ホジュフで開催される欧州チーム選手権を欠場することを発表した。長引く右大腿部の坐骨神経痛のためと説明している。
ジェイコブスは21年東京五輪後の22年世界室内60mでも優勝を飾っていたが、同年5月のレース中に脚を負傷してからはケガを抱えながらのレースが続く。
昨年のオレゴン世界選手権では準決勝を棄権。直後の欧州選手権では貫禄を見せて優勝を飾ったものの、今季はダイヤモンドリーグ(DL)を相次いで欠場し、屋外初戦となった6月9日のパリDLでは10秒21(-0.9)で7位に沈んでいた。
また、この発表を受けてジェイコブスはインスタグラムのこれまでの投稿をすべて削除した上で、新たなコメントを発表。「トレーニングを1ヵ月ほど休み、思うような結果を残せないのは承知の上でレースに出場しました。スタートは良かったが、最後まで走りが続かなかった」と現時点でのトレーニング不足を明らかにした。
そして、「プロ選手の人生がどれほど複雑なものであるかを知らない、あるいは想像すらできない人たちからの批判、攻撃、嘲笑が避けられなくなった」と不振が続く中で、ファンからの誹謗中傷に対してもコメント。「これまでの功績が無価値になったように思えてしまうほどです」と苦しい胸の内を綴っている。
ジェイコブスは「私は人間であり、常に110%の力を出すために身体を追い込み、毎日汗をかき、苦労し、血を吐いて生きていることを思い出してほしいです」と続け、「今も多くの恐怖はあるが、自分の夢と目標を達成するために努力することは誰にも止められない」とファンにメッセージを送った。
今後については、8月のブダペスト世界選手権への出場を目指していくという。
Instagramで現在の心境を語ったジェイコブス
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.01
大塚製薬に東洋大卒の梅崎蓮、京産大卒の中村光稀が入部! 「1年目から結果を出せるように」
2025.04.01
東京メトロに山口あずさが加入 帝京科学大では全日本大学女子駅伝の初出場に貢献
2025.04.01
オレゴン世界陸上代表の西山雄介が“育休”取得「子どもとの時間を大切に」
-
2025.04.01
-
2025.03.31
-
2025.04.01
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.01
大塚製薬に東洋大卒の梅崎蓮、京産大卒の中村光稀が入部! 「1年目から結果を出せるように」
大塚製薬陸上競技部は4月1日、東洋大卒の梅崎蓮、京産大卒の中村光稀が新加入したことを部のSNSを通じて発表した。 梅崎は愛媛・宇和島東高を経て東洋大へ進学し、1年時から学生3大駅伝でも主力として出走。 2024年の箱根駅 […]
2025.04.01
東京メトロに山口あずさが加入 帝京科学大では全日本大学女子駅伝の初出場に貢献
東京メトロは4月1日、山口あずさが入部することを発表した。 山口は栃木県出身で、白鴎大足利高時代には全国高校駅伝に出場。大学は帝京科学大に進み、昨年は全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝にチームとして初出場を果たし、主将と […]
2025.04.01
オレゴン世界陸上代表の西山雄介が“育休”取得「子どもとの時間を大切に」
男子マラソンで22年オレゴン世界選手権代表の西山雄介(トヨタ自動車)が自身のSNSを更新し、1ヵ月の育児休暇を取得したことを明かした。 西山は「一般的な育休とは違い、トヨタ(自動車)のスポーツ選手専用の育休制度。競技と育 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報