2023.05.27
◇第100回関西インカレ(T&Fの部、5月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)3日目
関西インカレの男子1部5000mが行われ、初日の10000mを29分00秒61の大会新記録で制していた亀田仁一路(関大)が、残り500mで一気に集団から抜け出して14分03秒27で2冠を獲得。2010年に今﨑俊樹(立命大)がマークした大会記録も更新し、2種目で大会記録保持者となった。
昨年の日本インカレ10000mで日本人トップの4位に食い込んでいる亀田は、「前日の100mと4×100mリレーで主将の宮内(和哉)が2冠を取ってくれていたので、副主将として自分も負けてられないという気持ちでした。1年前にチームが新体制になってから100回大会で総合優勝、大会記録を塗り替えて2冠を取ることを目標にやってきたので、それが達成できてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
レースは、守屋和希(関学大)、大森俊斗(立命大)が果敢に前に出て引っ張り1000mを2分43秒、2000mを5分30秒で通過。「10000m同様、自分が前に出てレースを作るつもりでいましたが、大森君と守屋選手がいいペースで引っ張ってくれていたので、得意のラストスパートに賭けました」と、亀田は3番手でじっくりレースを進める。「ギリギリだと大森君もスピードがあるので」と、4500m地点で一気にギアを上げ、粘る大森を0.75秒差で振り切り、トップでゴールラインを駆け抜けた。
亀田は対校得点でも大会新記録樹立のボーナスを含めて、一人で26点を獲得。関大は三段跳でもルーキーの磯本楓太が優勝するなど得点を積み上げ、3日目終了時点で105.5点と2位の立命大に22.5点のリードを奪い、勝負の最終日を迎えることとなった。
このほかでは男女のやり投で好記録が誕生。男子2部では4月の学生個人選手権3位と健闘していた朝田康聖(大教大)が、6投目に自己記録を2m近く更新する74m19で初優勝を遂げ、「持ち味のスピードを生かした低い投げができた」と笑顔がこぼれた。「これでようやくライバルの背中を捉えることができました」と、さらにトレーニングを積み秋の日本インカレでは、ユニバ代表にも選ばれている巖優作(筑波大)をや鈴木凜(九州共立大)といった同学年の実力者に挑むつもりだ。
また、女子やり投は学生個人選手権5位の篠田佳奈(京大)が4投目に自己新の56m57を放ち、連覇を達成した。
文/花木 雫
【動画】男子5000mで優勝した亀田のロングスパートをチェック
https://youtu.be/XfI7A_M70i8?t=791RECOMMENDED おすすめの記事
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